日本不整脈心電学会九州・沖縄支部の第3期支部長を仰せつかりました大分大学の髙橋尚彦です。大変光栄に存じています。
私は大分県の生まれですが、偉大な先人に田原淳博士がいます。東京帝国大学を卒業後、ドイツのマールブルク大学に留学し、刺激伝導系の存在を明らかにし、房室結節(田原の結節)を発見しました。1906年に、著書“Das Reizleitungssystem des Säugetierherzens(哺乳動物心臓の刺激伝導系)”を発表しました。私は医学生の頃、田原博士の影響を強く受けておられた有田眞先生の講義を聴く機会に恵まれました。「この田原の結節がですね!」と独特のイントネーションで情熱的に講義をされていた姿を思い出します。私が不整脈学、心電学を目指すきかっけとなった講義でした。今から40年前の話しです。
さて、JHRS九州・沖縄支部が2019年が発足して4年余りが経過しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、第1回の地方会(会長:髙橋尚彦、2021年4月10日)は完全Web開催でしたが、第2回(会長:安部治彦、2022年4月23日、北九州)、第3回(会長:熊谷浩一郎、2023年4月8日、福岡)は現地開催で行われました。第4回は2024年6月1日に中村俊博会長のもと、福岡で開催される予定です。
九州・沖縄支部地方会は、他の支部から、「なぜそんなにうまくいくのか」という声も寄せられるほど、多くの参加者に恵まれ盛り上がっています。
医師とメディカルプロフェッショナルが一体となり、JHRS九州・沖縄支部を盛り上げて参りましょう。皆さまのお力添えをどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本不整脈心電学会 九州・沖縄支部
支部長 髙橋 尚彦
(大分大学医学部循環器内科・臨床検査診断学)